緊張や精神性発汗による汗はワキガを臭くする
2016年4月9日
緊張すると心臓がバクバクになり、汗も発汗されやすくなります。このときの発汗を精神性発汗と言い、手汗や足汗、腋の下、顔など人によって多く発汗される場所は異なります。
中でもワキガ体質であり、緊張によって腋汗をかきやすい方。そんな時はいつもよりもワキガの臭いがきつくなっているかもしれません。実は、緊張とそれによって引き起こされる精神性発汗の汗は、ワキガの臭いをより強くしてしまうのです。
では緊張と精神性発汗による汗がワキガ臭をクサくしてしまう理由とは一体何なのでしょうか?そしてその対策方法はどうすればいいのでしょうか?
目次
なぜ緊張がワキガ臭に影響するの?
緊張がワキガの臭いに影響を与える理由は2つあります。
- 汗と皮脂の分泌が盛んになるから
- アポクリン腺を刺激するから
汗と皮脂の分泌が盛んになるから
緊張は汗と皮脂の分泌を盛んにしてワキガを臭くします。ワキガ臭にはアポクリン腺とエクリン腺、皮脂腺からの汗や皮脂のニオイが混ざっています。そのため、エクリン腺からの汗と皮脂の分泌が多くなれば、その分ワキガも臭くなるのです。
また、緊張によって汗と皮脂の分泌が盛んになってしまうのは、緊張によって交感神経が優位になるからです。汗腺は自律神経によって制御されています。そのため、交感神経が優位になることで汗や皮脂の分泌が盛んになってしまうのです。よく恐怖を感じた時や発表などに汗をかきやすくなるという症状は、まさにこの影響と言えるでしょう。
緊張による汗は精神性発汗による雑菌が繁殖しやすい汗
特に緊張による汗は、精神性発汗による汗で臭い汗になります。発汗も一気にされるので、汗の再吸収が不十分になり、多くのミネラルやアンモニアなどの成分を含みます。しかもアンモニアを多く含むので皮膚表面がアルカリ性に傾きやすくなります。
つまり、雑菌が繁殖しやすい悪い汗なのです。そのため、精神性発汗による汗がアポクリン腺と混ざるとより雑菌が繁殖しやすくなってしまうのです。
精神性発汗については以下の記事で詳しく解説しているので、確認してみて下さい。
緊張によって発汗される精神性発汗とは?
アポクリン腺を刺激するから
緊張や興奮は、アポクリン腺の活動を活発にします。それは緊張によって神経伝達物質であるアドレナリンの分泌が盛んになるからです。
このアドレナリンの増加によって、アポクリン腺が刺激されてしまうのです。ワキガの原因であるアポクリン腺が刺激されて分泌液が増えれば、当然ワキガ臭はその分臭くなります。
また、アドレナリンの分泌されているという事は体は攻撃モードになっています。そのため、アンドロステロンなどの男性ホルモンも多く分泌されます。
このアンドロステロンはアポクリン腺に含まれる成分です。なので、これもワキガ臭を強くする要因になります。
ワキガとホルモンの関係については以下の記事で詳しく解説しています。
ワキガはホルモンによる影響を受ける?
臭いや汗を抑えるには?対策方法は?
緊張や精神性発汗によるワキガの臭いを抑えるには、以下のように5つの対策方法があります。
- 汗腺を鍛えておく
- ワキガ対策クリームを使う
- 腹式呼吸をする
- ツボを押す
- 緊張を受け入れる
汗腺を鍛えておく
汗腺が衰えてしまうと、悪い汗が発汗されやすくなってしまいます。働く汗腺が減ることで、一つの汗腺にかかる負荷が多くなり、汗の再吸収が間に合わなくなってしまうのです。
運動不足やクーラーの使い過ぎは、汗腺を衰えさせる大きな要因です。そのため、現代人の多くの人が緊張による汗だけでなく、普通の汗でも悪い汗であると言えます。
また、運動以外ができなくても入浴をすることで汗を促すことはできます。なので、シャワーで済まさずに湯船に浸かることは体を清潔にするだけでなく、汗腺を鍛えることにも役立つのです。
このように汗腺を鍛えることはワキガ対策においても欠かせません。日ごろから汗腺を鍛えましょう!
ワキガ対策クリームを使う
効果があるワキガ対策クリームは制汗力が高いので、精神性発汗による腋汗対策にも効果的です。精神性発汗は汗をかくことに不安や恐怖があることで起こります。なので、高い制汗力を持つワキガ対策クリームであれば、その不安や恐怖を防ぐことができます。
そうすれば、汗が流れないという安心感が得られ、汗の発汗を気にしなくなることで、精神性発汗が起きにくくなるのです。
制汗力が高く、ワキガ臭を抑えてくれるワキガクリームについては以下の記事を確認してみて下さい。
クリアネオのワキガへの効果!ワキガのニオイを抑えてくれるクリーム?
腹式呼吸をする
緊張によって促される精神性発汗は、交感神経が優位になることで起こるので、自律神経を整える呼吸はとても役立ちます。
人間の自律神経で唯一自分の意思で制御できるのは呼吸だけです。なので、ゆっくりと呼吸することで自律神経が整えられ、リラックス時に優位になる副交感神経を活発にすることができるのです。
特に腹式呼吸は、自律神経が密集している横隔膜を刺激するので、副交感神経を優位にしやすい呼吸法と言えます。
しかも腹式呼吸のやり方は簡単。鼻から空気を吸ってお腹を膨らませ、お腹をへこませながらゆっくりと吐き出すだけです。息を吸うときよりも吐く時間を長くし、意識することでよりリラックスできると言われています。
普段私たちが無意識にしている胸式呼吸は、呼吸が浅く、短くなりがちです。そのため交感神経が優位になりやすいので、汗がたくさん流れてしまった時は、意識的に腹式呼吸をしましょう。汗の発汗を抑えることができますよ。
ツボを押す
急に汗が止まるという事はありませんが、リラックスの神経である副交感神経を優位にさせるツボを押すことで、汗の発汗を抑える効果が期待できます。
ここで紹介するのは、手にあるツボなので気軽に押すことができるので、いざという時に試してみて下さい。
爪もみ
爪もみは、指の爪の付け根を両サイドからつまむように刺激します。少し痛い程度の強さで、15秒程度行うだけで副交感神経を高めることができると言われています。ただ、薬指だけは逆に交感神経を刺激してしまうので、もまないようにしましょう。
合谷
合谷は、手の甲の人差し指と親指の骨が合流しているくぼみ部分にあります。逆の手の指でそこをグリグリと円を描くように数秒間押すと効果的です。
緊張を受け入れる
緊張している人は共通して「緊張したくない」、「緊張するな」と考えてしまっています。ですが、これは逆に緊張させてしまうことになります。ですから、緊張を和らげるには緊張していることを受け入れることです。
人間の行動の90%は潜在意識(無意識)に支配され、私らが意識的に動かせるのはたったの10%だと言われています。そのため、本当に緊張しているのに自分を偽って「緊張するな」、「緊張していない」などと命令しても、潜在意識では「でも本当は緊張しているよ!(心の声)」と分かっているので効果がないのです。
しかもこの行為は、意識と潜在意識とのズレを生じさせ、脳をパニック状態にしてしまいます。これではさらに緊張を高めてしまいますし、本来の力が発揮できなかったり、頭が真っ白になったりしてしまいます。
したがって、緊張を抑えるには「緊張している」という事を認めることが一番です。すると、意識と潜在意識が一致して自然と緊張が和らぎ、程よい緊張感でやるべきことに集中できるようになります。
まとめ
緊張は悪い汗の発汗を促したり、アポクリン腺や皮脂腺を刺激してワキガを臭くします。主な対策としては、汗の発汗を抑えることです。そのための対策方法をここでは紹介しました。
ただ、緊張による汗の発汗は自然なことです。あまり気にし過ぎると、精神性発汗による多汗症になることもあります。なので、ある程度対策したら「仕方ない」と割り切ることも大切と言えるでしょう。
とは言っても、やはり精神的なことなのでなかなかそう簡単にはいきませんね。私もそうでした。なので、まずはワキガクリームなどでニオイや汗がでないという安心感を身に付けることです。
これによって自然と腋汗が気にならなくなり、いつの間にか発汗も少なくなります。そして他の対策もすれば自然と精神性発汗もなくなっていくでしょう!
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