ワキの黄ばみはワキガが原因?ニオイと黄ばみを消す洗濯方法
2017年7月17日
服にワキガの臭いや黄ばみが付いてしまうと洗濯してもなかなか取れず諦めてしまった経験はありませんか?
あれショックですよね。特にお気に入りならなおさらです。
しかも服の繊維に浸み込んでる感じで普通の洗濯ではなかなか落ちにくいし、洗い残してしまうことで汚れはどんどんと蓄積されていき、結果的に着られないほどの臭いと黄ばみとなってしまうから最悪です。
しかし、実はこの黄ばみを摂るのはそれほど難しいことではありません。専門のクリーニングに出さなくても家庭で簡単にできます。
そこで、今回は腋汗で腋の下が黄ばむ3つの原因と黄ばみを消す洗濯方法について紹介します。
目次
ワキ汗で黄ばむ原因はワキガだけではない?
ワキ汗で黄ばむのはワキガが原因だと思われがちです。しかし、実はワキガだけが原因とは限りません。
確かにワキガ体質であるかそうでないかを判定する基準の中に腋汗の黄ばみがあります。そのため、汗をかいた後に腋の下が黄ばんでいると「もしかしてワキガが原因?」と思えるのは当然です。
ですが、ワキ汗によって黄ばみが発生してしまう原因として以下の3つが考えられるのです。
- アポクリン腺の分泌による黄ばみ
- デオドラント剤や制汗剤の化学反応による黄ばみ
- 汗(エクリン腺からの汗)の成分による黄ばみ
①アポクリン腺の分泌による黄ばみ
アポクリン腺の分泌液にはエクリン腺による汗と違って脂質やたんぱく質、ステロイド、アンモニア、鉄分、リポフスチンなどのいろんな成分が含まれています。
その中で影響があると言えるのが鉄分とリポフスチンという色素です。
特にリポフスチンは脂質性の黄褐色をした色素顆粒をしています。そのため、強いワキガ体質の方はこの色素も多くなり、衣類などにアポクリン腺の分泌液が付くと黄色くなってしまうのです。
また、鉄分も黄ばみの原因になります。実際に強度のワキガ体質の人は、アポクリン腺の中に鉄を含む黒褐色のアポクリン腺が紛れている傾向にあると言われています。
つまり、黄ばみの程度によってワキガ体質の強さをある程度判定することが可能だということです。
ただ、注意して頂きたいのはこの色素による色は人によって違いがあると言われています。そのため単純に人との違いで判断することはできません。
一般的に言われているワキガ体質チェックと同じく参考程度になる程度と言えます。ワキガ体質であるのかを詳しく知るには、試験切開によってアポクリン腺の有無、大きさを調べるのが確実です。
②デオドラント剤や制汗剤の化学反応による黄ばみ
デオドラントが黄ばみの原因になることもあります。しかし、これはデオドラントそのものが黄ばむのではありません。デオドラントに含まれる成分とエクリン腺の汗やアポクリン腺の分泌液が化学反応することによって黄ばむのです。
ただ、人によって黄ばむデオドラントが異なるようです。これは人によって皮膚の状態や存在する菌の種類が異なることが影響していると言われています。
ですから、デオドラントが原因であるかは周りの口コミではなく、実際に自分でデオドラントの使用を一旦止めて様子を見ることで判定することができます。
もしデオドラントが原因であれば、中止してしばらくすると黄ばみがなくなります。その後、別のデオドラントに替えるといいでしょう。
③汗(エクリン腺からの汗)の成分による黄ばみ
暑い時にかくエクリン腺の汗も黄ばみの原因になることがあります。これはいわゆる「汗ジミ」です。
汗ジミはワキガによる黄ばみと似ていますが、特徴が異なります。
ワキガ | 色が濃く、境目が分かるくらいはっきりと色が付く。 |
---|---|
汗ジミ | 黄色みが薄く、腋全体に広がる。境目が曖昧。 |
この違いによってワキガによる黄ばみなのか、汗ジミなのかを判断することができます。
ただ、ここで注意して頂きたいのは汗をかけば必ず分かるほどの汗ジミが起きるかとそうではないということです。汗ジミを起こしやすくする原因があります。
汗ジミを起こしやすくする3つの原因
エクリン腺による汗はアポクリン腺による分泌液とことなり、99%が水です。そのため通常は汗ジミは起きにくいと言えます。ですが、肌の状態や汗の成分などによって汗ジミを起こしやすくなることがあります。
肌の状態の悪化
殺菌力の強いデオドラントの使い過ぎや洗い過ぎによって皮膚の常在菌が死滅すると、雑菌が繁殖しやすくなります。すると、汗や皮脂が酸化が促されて黄ばみやすくなります。
汗腺機能の低下
通常、エクリン腺の汗にはほとんど水しか含まれていません。しかし、汗腺機能が低下すると汗の再吸収が不十分になり、汗に多くの血漿成分が含まれた状態で分泌されてしまうのです。このような汗は質の悪い汗であり、鉄を多くので黄ばみを強くしてしまいます。
精神性発汗
精神性発汗は緊張や興奮時に発汗される汗であり、一気に噴き出るのが特徴です。このような汗も汗の再吸収が不十分になりやすくなります。そのため、汗腺の衰えと同じように汗に含まれる鉄が多くなってしまうのです。
服に付いたワキガの臭い・黄ばみを消す洗濯方法
服にワキガの臭いや黄ばみがついてしまった場合には「つけ置き洗い」が効果的です。基本的には帰ってすぐにつけ置き洗いをすることで、ほとんどの臭いや黄ばみはとれます。
洗剤と漂白剤を使ったつけ置き
つけ置きする時には洗剤を使えば良いのか、漂白剤を使えば良いのか迷いますよね。
洗剤は界面活性剤が汚れにくっついて引き剥がすのに対し、漂白剤は汚れを化学的に分解して色素を破壊します。ワキガの黄ばみのもとはリポフスチンという色素なので、ワキガの臭いと黄ばみを一緒に落としたい場合には漂白剤の方が適しています。
なので洗剤と漂白剤の両方を使うことが大切です。
漂白剤の選び方
漂白剤には粉のものと液体のものなど、いくつか種類があります。それぞれの特徴を知って、服に合わせて使い分けましょう。
種類 | 特徴 |
---|---|
酸素系漂白剤(液体) | 白い服にも色柄の服にも使える漂白剤です。黄ばみを取り除くだけでなく、殺菌にも効果的です。 |
酸素系漂白剤(粉末) | 同じ酸素系漂白剤でも、液体と粉末では効果が異なります。一言で言うと粉末の方が洗浄力・漂白力が高いです。その分服の色落ちもしやすくなるので白い服にしか使わないようにしましょう。ウールやシルクに使うと黄ばみなどを発生させる恐れがありますので注意して下さい。 |
塩素系洗剤 | 漂白力が強く、基本的に白い服にしか使えません。また臭いがキツイです。酸性タイプのものと混ぜると有毒ガスが発生してしまうので、絶対に混ぜないで下さい。 |
還元漂白剤 | 酸化漂白で落ちない汚れを落とせることもできます。基本的に白い服にしか使えません。 |
4種類の漂白剤を紹介しましたが、家では
- 液体の酸素系漂白剤は、白い服と色柄の服
- 粉末の酸素系漂白剤は、白い服だけ
このように使い分けることをおすすめします。
というのも、ほとんどの臭いや黄ばみは酸素系漂白剤で対処できますし、しかも塩素系漂白剤や還元漂白剤は家で使うには難しく、服を脱色させてしまう恐れがあるのです。
漂白剤の代わりに重曹を使う
漂白剤に抵抗のある人は代わりに重曹を使ってつけ置きする方法があります。重曹は柔らかい結晶でできているので服を傷つけにくく、しかも消臭効果があります。ですので、アルカリ性に弱いシルクやウールを使った服のつけ置きに適しています。
また、軽い汚れの場合、重曹を水やお湯に溶かしたものをスプレーボトルに入れておき、あらかじめにワキにかけておくことで汚れが落ちやすくなります。他にも着る前の服にスプレーしておくことで、酸性の臭いを中和してくれます。
重曹+クエン酸でつけ置きする
臭いや黄ばみを放ったらかしにしておいた服には重曹とクエン酸をあわせたものにつけ置きする方法がおすすめです。
ですが、シルクなどのデリケートな素材の場合には服の生地がいたんでしまうことがあるので注意しなければなりません。
つけ置きを使った効果的な洗濯方法
どの方法にもだいたい共通することは、
- つけ置きには40度くらいのお湯を使い、つけている間は蓋をする
- つけ置きしたあとはすすぐ
ということです。
ワキガの臭いなどの汚れは皮脂に包まれているため、水だと汚れが溶け出しにくいため、40度くらいのお湯がちょうど良いのです。また、蓋をすることでお湯が冷めにくくなります。
重曹の場合にはつけ置き後のすすぎは必要ありませんが、それ以外の方法の場合、すすぎをしないと他の洗濯物の色落ちや服の生地の痛みの原因となってしまいます。
酸素系漂白剤を使った洗濯方法
- 風呂桶やバケツに約40度のお湯を入れる。
- ワキの部分に漂白剤をつける(服の素材や色に合わせて粉か液体)。
- すすいでから洗濯機にいれる。
重曹を使った洗濯方法
- 30度~40度のお湯4リットルに対して重曹を1/2カップ入れる。
- そこに服を入れる。
重曹+クエン酸を使った洗濯方法
- 風呂桶やバケツに約40度のお湯を入れる。
- 重曹とクエン酸を合わせたものを小さじ1杯分つける。
- 手で揉むように洗う。
- すすいでから洗濯機に入れる。
つけ置きする時間はだいたい2時間が目安です。それでも臭いや黄ばみが取れない場合には一晩つけ置きしてみて下さい。
ワキ汗による黄ばみを起こしにくくするには?
黄ばみができても効果的に洗濯すればほとんど落とすことができます。ですが、できれば黄ばみそのものを防ぎたいですよね。その場合は黄ばみの原因によって予防するといいでしょう。
ワキガとデオドラントが原因の場合
ワキガが原因の場合やワキガでなくてもデオドラントが原因の場合は、現在使っているデオドラントを他の製品に変えることで防ぐことができます。
特にデオドラントによって黄ばむか黄ばまないかは人によって違うので、実際に試してみる必要があります。それには返金保障や試せるほどの金額であるかを考慮するといいでしょう。
参考おすすめはコレ!ワキガに効くデオドラントランキング
汗腺の衰えと精神性発汗が原因の場合
汗腺機能が低下しているか、精神性発汗が強いかのどちらかの場合は、汗腺をトレーニングなどで汗の質を良くしたり、自律神経を整えることで防ぐことができます。
エアコンを使いすぎない
エアコンの使い過ぎは汗腺を衰えさせます。なので、冷房の設定温度を下げ過ぎないようにするなどの使い方を気を付けたり、できるだけ体の体温を下げないようにすることが大切です。
より詳しい記事冷房の使い過ぎは体臭をクサくする!対処方法は?
汗腺を鍛える
汗の質をよくするには、汗を普段から積極的に流す機会を作ることです。定期的に適度な運動をしたり、入浴時はシャワーだけで済まさずに湯部に浸かるなどをするといいでしょう。
より詳しい記事汗の臭い対策!汗をかいても臭くならないようにする方法
自律神経を整える
精神性発汗は、交感神経が緊張することによって自律神経が乱れることで起こります。これによって汗がたくさん出てしまうのです。
なので、汗を抑えるには自律神経を整えることで精神性による発汗を抑えることができます。特に腹式呼吸は副交感神経が優位になるので有効です。
まとめ
服に付いたワキガの臭い・黄ばみを消す洗濯方法には様々な種類がありました。服の素材や汚れの強さに応じて変えることができるのでぜひ試してみて下さい。
漂白剤を使って臭い・黄ばみ消しをする場合には必ず酸素系漂白剤を使い、間違っても塩素系漂白剤を使ったり、混ぜないように気をつけましょう。
是非衣類の黄ばみによる悩みを抱えている方は参考にしてみて下さい。そのきっかけになれば幸いです。
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