口臭予防には緑茶と梅干が効果的
2015年9月29日
食後によくおじいちゃんおばあちゃんが飲んでいる緑茶。お弁当に入っていても特に印象が薄い存在の梅干。このようにどちらかというと地味な存在の両者ですが、実は両方とも口臭の予防には絶大な効果を持っているのです。
ここでは緑茶と梅干が口臭の予防に効く理由と効果的な利用方法を紹介します。
お茶の口臭予防効果
お茶には共通してポリフェノールの一種であるカテキンが豊富に含まれています。カテキンには強い殺菌・抗菌作用と強力な抗酸化作用があるといわれています。
殺菌・抗菌力は昔からお茶でうがいをすると風邪を引かないと昔から言われているほどです。コレラ菌やサルモネラ、黄色ブドウ球菌、O157など多くの菌に対して抗菌効果を示します。
強力な抗酸化作用はあまり知られていませんが、良質な緑茶からはビタミンEの10倍という優れた抗酸化力をもったポリフェノールが抽出できると言われています。緑茶には主に4種類のポリフェノールが含まれており、総称してカテキンと言いいます。
- エピカテキン(EC)
- エピカテキンガラテ(ECG)
- エピガロカテキン(ECG)
- エピガロカテキンガレート(EGCG)
中でもエピガロカテキンガレートは最も抗酸化力の強いポリフェノールです。米オハイオ医科大学のJ・ジャンカン博士らによって抗がん作用があると報告されています。
※緑茶の強力な抗酸化作用は疾病の治療に用いるものではありません。健康目的で摂取します。
したがって、お茶はこの強力な抗酸化力で体内でニオイ物質の発生を防ぎ、殺菌作用によって口の中の雑菌を減らします。つまり、お茶はそれだけで口臭の元となる原因菌とニオイの発生の両方を抑えてくれる口臭予防飲料といえるのです。
緑茶と烏龍茶と紅茶、どれでもいいの?
お茶であれば何でもいいいのかというとそうではありません。カテキンの量はお茶の種類によって異なります。
お茶には大きく分けて緑茶、烏龍茶、紅茶があり、これらは発酵する度合いが異なるだけで、実は同じ茶葉からできています。発酵の度合いは緑茶、烏龍茶、紅茶の順番に強くなり、この度合いが強くなればなるほど茶葉に含まれるカテキンの量は減って行きます。
なので、カテキンの量は発酵が最も弱い緑茶が一番多く、次に烏龍茶となり、完全発酵の紅茶という順番になるのです。紅茶に含まれるカテキンの量は、緑茶の1~10%程度しか残っていないと言われています。
つまり、口臭の予防にはお茶であれば何でもいいのではなく、カテキンが最も含まれる緑茶が一番効果的なのです。
口のニオイを予防する効果的なお茶の利用方法
食後は緑茶を飲む
やはり食後に緑茶を飲むこと。昔の人はこのことを知ってか知らずか飲む習慣がありました。先人の知恵とは素晴らしいですね。
出がらしをガムのように噛む
出がらしの茶葉を捨てずにそのままガムのように噛むことです。お湯で注いだだけでは、全体の栄養のほとんどが茶葉に残っているといわれています。直接噛むことで効果はバツグンです!
虫歯には烏龍茶
むし歯や歯周病がある方は、緑茶よりも烏龍茶がいいでしょう。烏龍茶には、緑茶に含まれないウーロン茶重合ポリフェノール(OTPP)という成分が含まれています。このウーロン茶重合ポリフェノールは、茶葉が発酵する仮定でカテキンが重合してできた特殊なポリフェノールで、歯垢の沈着の抑制やむし歯予防の効果があると言われています。
お茶に梅干を落として飲めば最強!
梅干は難病に効き医者いらずと昔から言われてきました。実際、梅干にはコレラ菌に勝つほどの強力な殺菌力と抗菌力があると言われています。よくお弁当に梅干が入っていますが、そこにはちゃんとした意味があったのです。
また、梅干の酸っぱさは唾液の分泌を促します。唾液の分泌を盛んにすることは、口内の細菌が減るので口臭を予防するには効果的です。このことから、梅干は唾液と強力して口内の細菌討伐に作用してくれるのです。
この梅干はそのまま食べても十分口臭を予防する効果があるといえますが、緑茶と合わせると最強の組み合わせになります。朝食を食べる時間がない場合でも、梅干1つをお茶に入れて飲むだけでかなりの口臭予防になるでしょう。夏バテ予防にもなるのでオススメです!