便臭のような体臭対策に!肝機能を改善させる方法
2016年1月24日
肝臓を休ませていますか?
肝臓は体の化学工場なんて呼ばれているほど体にとって大切な臓器です。
そのため肝臓の疲れは体の疲れになりますし、肝機能が悪化すれば脂肪肝や肝硬変といった生活習慣病のリスクを高めます。このことはネットやいろんなメディアでも取り上げられていますね。
そして肝機能の悪化は、「腸肝循環の悪化は体臭と口臭を強くする原因に!」でも紹介している通り、体臭にも影響を与えるのです。
「何だか体臭と口臭が便臭のようなニオイがする」
なんてことありませんか?
それはもしかしたら肝機能の低下が原因かもしれませんよ!そこで、ここでは肝機能の改善方法を解説します。
目次
肝機能を低下させる要因を避ける!
肝臓の機能を向上させるために、まずは肝機能を低下させる要因を避けることが先決です。肝機能を低下させる要因は主に7つあります。
お酒を飲み過ぎない
お酒の飲みすぎは、アルコールを分解する肝臓にとって負荷がかかります。
特に日本人はアルコールに弱い人種と言われています。アルコールによるダメージを受けやすいので、飲みすぎや一気に飲むことは避けるべきでしょう。
また、肝臓の機能が回復するために必要な2日間ほどの休肝日を作って、肝臓を休ませてあげることも大切です。
食べ過ぎない
肝臓は糖やタンパク質、脂質、ミネラルなど体に必要な代謝のほとんどを担っているので、食べ過ぎは肝臓に負荷をかけます。
特に、タンパク質や脂肪の分解時に使用される胆汁の量は1日あたり500~800mlと決まっています。それにタンパク質の分解時にはアンモニアが発生してしまいます。このアンモニアの分解するのも肝臓です。
タンパク質や脂肪の食べ過ぎは、より肝臓に負荷を掛けてしまうので特に注意しましょう。
油っこい食品を食べ過ぎない
油が酸化すると過酸化脂質が生成されます。この過酸化脂質も有害な物質です。肝臓に負荷をかけるだけでなく脂肪肝になる恐れもあります。
特に揚げ物やスナック菓子などには、古い油を使っている場合もあるため注意が必要です。また、体臭をきつくする原因でもあるので、できるだけ酸化に強い良質な油を取り入れるようにしましょう。
便秘を改善する
便秘は腸内環境を悪化させてアンモニアやインドールといった悪臭物質を増やします。この悪臭物質を解毒するのも肝臓です。
体内に毒素が溜まればそれだけ肝臓にも負担がかかります。そして残った悪臭物質は汗や息として排出されてしまうのです。
腸肝循環の悪化は体臭と口臭を強くする原因に!
ストレスを溜め過ぎない
肝臓は副交換神経によって制御されています。この副交換神経はリラックス時に活性化されます。
しかし、精神的なストレスを受けると交感神経が優位になるので、肝臓の働きを妨げてしまうのです。さらに活性酸素も発生します。そのためストレスは脂質系の加齢臭に大きな影響を与えます。
ですからストレスはできるだけ発散するようにしましょう。
ストレスによる体臭の原因と対策方法
喫煙をしない
タバコの煙に含まれる有害物質は200種類以上あると言われており、毒素の塊と言えます。中でもニコチンやタール、一酸化炭素は特に有害物質です。
ニコチンはコカインやモルヒネと同系列の物質で非常に依存性が高いと言われています。なぜ当たり前のように売られているのか理解できないほどの成分ですね・・・。
食品添加物、農薬を避ける
食品添加物や農薬は人体に有害な物質ですから肝臓で分解が必要になります。無添加や無農薬の食品にしたり、農薬を使っている場合はしっかりと洗ってから食べるようにするといいでしょう。
肝機能を向上させる栄養と食べ物
肝機能の向上に効果がある栄養は主に以下の5つです。
- 良質なたんぱく質
- ビタミン
- ミネラル
- タウリン
- オルニチン
それではこれら栄養による肝臓への効果と体臭改善の観点からもおすすめの食べ物を紹介していきますね。
良質なたんぱく質
肝臓への効果
働き過ぎた肝細胞の修復に必要となるのがタンパク質です。また、タンパク質によるアミノ酸がないと体内の毒素の解毒作用が滞ります。なので良質なタンパク質は肝臓機能の維持に欠かせない存在です。
効果的な食べ物
良質なたんぱく質を含む食べ物の中でも、ストレス解消効果が期待できるトリプトファンというアミノ酸が含まれている食品がいいでしょう。トリプトファンは、「幸せホルモン」と呼ばれるセロトニンの原料です。
セロトニンが増えればストレスも解消され、ストレスによる体臭の改善にも役立ちます。
主な食べ物と特徴は以下のようになります。
ヨーグルト | 腸内環境悪化による体臭の予防にもいい! |
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豆乳 | 女性ホルモンのバランスを保つイソフラボンと汗の質をよくするレシチンが含まれています。そのため、特に更年期の多汗対策におすすめです。大豆食品全般はこのような効果が期待でしますよ。 |
納豆 | 納豆も大豆食品ですが、納豆には整腸作用があるとされています。そのため腸内環境悪化による体臭の予防にもいいですね。 |
ビタミン類
肝臓への効果
肝臓はビタミンを蓄える場所でもあります。肝臓が弱まるとその力が弱まり、ビタミン不足になります。
低下するビタミンの種類は症状によって変わりますが、ビタミンの種類によっては肉類に多く含まれるものもあります。肉類の食べ過ぎは肝臓に負荷を掛けてしまうので、一番効果的な摂取方法は野菜をたくさん食べることです。
効果的な食べ物
ビタミンの中でも最も抗酸化作用があるといわれているのがビタミンEです。若返りビタミンとも呼ばれていますね。そして、ビタミンEと一緒に摂るといいのがビタミンCです。
ビタミンEとビタミンCは加齢臭や皮脂臭と言った皮脂系の体臭に効果的です。
主な食べ物と特徴は以下のようになります。
アーモンド | ビタミンEが豊富で、食物繊維が豊富なので便秘による体臭予防に効果的! |
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アボガド | ビタミンEが豊富で、脂肪をつきにくくするオイレン酸も含んでいます。 |
赤ピーマン | ビタミンCを豊富に含み、抗酸化作用が高い「カプサイシン」やビタミンEも含まれています。アンチエイジングや美肌、加齢臭対策には最適な食べ物ですね。 |
ミネラル
肝臓への効果
ミネラルは、体内で発生した乳酸やアンモニアを処理するために欠かせません。特に亜鉛やセレンは肝臓のボディーガードと呼ばれるほど大切な栄養です。
効果的な食べ物
ミネラルを多く含む食べ物は数多くありますが、中でも亜鉛とセレンを多く含む食べ物でおすすめは以下の2つです。
牡蠣 | 海のミルクと言われるほど栄養満点の食べ物ですね。亜鉛が非常に豊富に含まれており、肝臓機能を助けるタウリンも含まれています。 クエン酸と一緒に摂ると吸収が良くなるので、酢やポン酢、レモン汁につけて食べるといいでしょう。ビタミン類も多いので、体臭予防も期待できます。 |
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かつお節 | かつお節はセレンを多くんでおり、美肌効果があるイノシン酸や疲労回復効果があるペプチドも含んでします。ペプチドは乳酸を分解を助けるので、皮脂臭の予防にもなりますよ。 |
タウリン
肝臓への効果
タウリンの摂取によって、アルコール分解酵素の働きや解毒酵素の働きを助けたり、胆汁酸の分泌を増やすといった効果があると言われています。胆汁酸の分泌は、便秘の改善にも効果的です。
効果的な食べ物
タウリンは水溶性のため煮ると水に溶け出してしまうので、煮汁も捨てずに飲むといいですよ!
真ダコ | タウリン意外にもビタミン類や良質なタンパク質、ミネラルも含まれているため、肝臓の改善には是非取り入れたい食べ物ですね。 |
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ヤリイカ、ぶり | 不飽和脂肪酸のDHA・EPA、ビタミンEも含まれているので、加齢臭や皮脂臭などに効果的です。 |
オルニチン
肝臓への効果
アンモニアの代謝、機能が弱まった肝臓の保護、肝臓でのタンパク質合成を高める働きがあると言われています。オルニチンは肝機能を高めるには欠かせない存在と言えるでしょう。
また、オルニチンは酸っぱい体臭の原因となるケトン体やアンモニアの量を改善する効果を持つとも考えられています。
効果的な食べ物
オルニチンは肝臓の向上には欠かせませんが、食品から摂るのが難しいという欠点があります。なのでサプリメントを利用すると効率的に摂取できますよ。
しじみ | オルニチンといえばこの食品が一番有名ではないでしょうか。他にもビタミン、ミネラル、アミノ酸も豊富に含まれていますよ。 |
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ヒラメ | 良質なタンパク質も含まれていますし、コラーゲンも含んでいるので肌にもいいですね。 低脂肪だからダイエット中でも大丈夫! |
適度な運動で肝機能向上と体臭改善
適度な運動は肝機能向上に効果があります。それは筋肉が糖やアミノ酸の代謝、血中アンモニアの無毒化の役割をしてくれるからです。
そのため肝機能が弱ったときは、筋肉量が多い人の方が症状が軽くなると言えます。
肝機能の向上にいいとされる運動は有酸素運動です。例えば、ウオーキングやサイクリング、ランニング、ヨガなどですね。
逆に、過度な運動や無酸素運動は乳酸やアンモニアを増やすことになるので、肝臓に負荷をかけます。それに、汗にアンモニアや乳酸が多く含まれるようになり、汗臭さを強くします。
効果的なのは一気にやるよりも少しずつやることです。早く結果を出したいからと無理しないで、継続して改善して行きましょう!
また、便臭のような体臭は肝臓だけでなく便臭の元となる悪臭ガスは腸内で発生します。そのため肝臓によって解毒機能を高めても便秘や偏食などによって腸内環境が悪ければ悪臭はどんどん発生してしまいます。それを防ぐには腸内環境を整えることです。
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