加齢臭が付いた衣類のニオイを落とす洗濯方法
2017年1月19日
なかなか取れない衣類についた加齢臭のニオイ。
洗いたての衣類であっても、着てすぐにニオイがするなんて事も。これは、ニオイの原因であるノネナールが洗濯で除去できていないからです。残ったニオイ物質は、雑菌が繁殖してより臭くなりますし、再び洗濯をしたらニオイが周りの衣類に付くこともあります。
では、なぜ洗濯で加齢臭は取れないのでしょうか?
洗濯でニオイが取れない理由
洗濯をしても枕カバーやシーツ、衣類のニオイが取れていないのは、加齢臭のニオイ物質がノネナールだからです。ノネナールは皮脂内の脂肪酸が酸化してできたニオイ物質。つまり、「油」ということです。
市販で売られている一部の洗濯洗剤は、泥や埃の汚れを落とすことができても油汚れを除去する力はあまりありません。そのため、加齢臭にほとんど効果がないのです。部分的な油汚れであれば、洗剤用の石けんや台所用洗剤を使って落とせばいいと思いますが、加齢臭の場合は皮脂から臭い物質が放たれるのでほぼ全身。毎日手洗いでゴシゴシは大変です。
では、どのうようにすれば加齢臭のニオイを取ることができるのか?
それは、体臭除去に効果がる洗剤を使うことと、油汚れを落とすのに効果的な洗い方をすることが大切です。使用する洗剤には、油を落とす酵素であるリパーゼ(脂質分解酵素)が入っている必要があります。そして、消臭効果のある成分では、カテキンなどのポリフェノールや重曹、ミョウバンが効果的です。
加齢臭に効果的な洗濯方法
加齢臭に効果的な洗濯の基本は、洗濯洗剤と漂白剤を両方使うこと!両方使うのは、漂白剤と洗剤の得意分野がことなるからです。雑菌の殺菌は漂白剤で、汚れの除去は洗剤が適しています。
洗濯洗剤と漂白剤を使ってニオイが気になる衣類や枕カバーなどを40℃程度のお湯に浸け置きします。なぜお湯かというと、洗濯用洗剤と漂白剤の効果を最大限に高めることができるからです。しかも雑菌は熱に弱いのでお湯に浸けるだけでも殺菌効果があります。
また、漂白剤は酸素系漂白剤を使うことをオススメします。塩素系漂白剤でもいいですが、脱色してしまうので色物には使えません。
- 酸素系漂白剤を襟など汚れが気になるところに直接付ける
- 40℃のお湯に洗濯洗剤を入れて30分から2時間ほど浸け置きする
- そのまま洗濯機に入れ、いつもよりも洗剤を少なくして洗う
体臭除去に効果的な洗濯洗剤を使う
より効果を高めるには、皮脂汚れや抗菌、脱臭の除去に優れた洗剤を選ぶことです。
特に、介護用の洗濯洗剤はアンモニア臭を落とす効果があり、脱臭力と洗浄力が高い製品が多くあります。市販でもこういった製品は売られており、尿や体臭に効果がある「アタック 消臭ストロング(花王)」はスーパーや薬局で簡単に手に入ります。
また、「ナノックス(ライオン)」は介護用ではありませんが、体臭の原因物質「オレイン酸」などの皮脂汚れに強い「MEE」という成分を使っています。こういった商品で浸け置きをすればより高い効果が期待できます。
そして更なる効果アップを狙うならいつもの洗濯洗剤に、洗浄力や消臭力をあげるプロ仕様の加工剤を少し加える方法です。「抗菌ワンダー(花王)」は病院や施設でも使うことを想定した業務用の抗菌処理剤で、雑菌の繁殖によるイヤな臭いを防ぎます。
業務用なので量が多くちょっと高いですが...
まとめ
加齢臭の臭い原因であるノネナールは脂なので普通の洗濯ではなかなか落ちません。洗濯してもニオイが残って気になる方は少しだけ工夫してすることで臭いを消すことができます。
また、加齢臭が発生するのは体からなので、体の臭いケアも忘れずにしましょう。やはり臭いを消すには体洗って臭いを落とすことが一番です。ここが疎かになっていては意味がありません。
特に「殺菌だけではダメ!加齢臭に効く石鹸・ボディーソープの特徴とは?」でも紹介しているようにノネナールに対して消臭効果が高い加齢臭対策石鹸を使うと効果的です。
参考クリアネオボディソープは体臭を消すだけでなく抑えてくれるボディソープ?