意外と知らない!?口臭は発生源によって原因が異なる!

2016年6月30日

口臭

意外と知らない!?口臭は発生源によって原因が異なる!
雑誌などで気になる体臭についてアンケートを取ると、たいてい1位は口臭だと言われています。これは相手とコミュニケーションをとる時は口を使って話すことが多いですし、話すときはお互い向き合うので相手の口のニオイが鼻に飛び込んでくるから気になりやすいのでしょう。

 

そのため、多くの方が口内ケアを日々意識しているかもしれません。しかし、ただ闇雲に対策すればいいかというとそうでもありません。実は口臭と言っても発生原因によって最適な対策方法が異なるのです。そこで、今回はこの気なる口臭の原因を紹介します。

口臭は発生源によって2つに分けられる

口臭と言っても発生源によって大きく2つに分けることができます。

  • 口内による口臭
  • 内臓による口臭

口腔内からの口臭は、口腔内に雑菌が増えることで発生する口臭です。主な原因は口内ケア不足のため、正しい口内ケアを徹底することで改善することができます。

 

一方、内臓からの口臭は生活習慣や食生活の乱れによって内臓機能が低下したり、代謝異常によって発生します。この口臭の発生源は内臓なので、口内ケアをしても一時的であり、あまり意味がありません。改善には原因である内臓機能を向上させたり、代謝を正常にする必要があります。

口内による口臭の原因

口内による口臭の主な原因は、唾液分泌量の低下と間違った歯磨きによるブラッシング不足の2つです。

唾液分泌量の低下が口を臭くする!?

口の中には約数千億~兆単位の細菌が存在すると言われています。これは肛門に存在する細菌の数よりも多いそうです。それほど口の中には細菌が存在しており、彼らが繁殖しやすい楽園なのです。そのため、これほど爆発的に増える細菌がいるのであれば、公害レベルのニオイがしたり、体が細菌によって侵されてもおかしくありません。

唾液分泌量の低下

しかし、実際はかなり接近しなければ気にならないレベルのニオイですし、体も細菌によって蝕まれていません。それはこの細菌をある程度抑えくれる唾液の存在があるからです。

 

唾液の中に含まれるリゾチームという酵素の殺菌作用によって菌の繁殖を抑え、口臭を防いでくれます。さらに、この唾液から逃れた細菌がいたとしても、胃に到達した瞬間に胃液の強い酸でほとんど死滅してしまいます。このように唾液は口臭を抑えるのに欠かせない存在なのです。ですから、当然この唾液の分泌が減ってしまうと、口腔内の細菌は爆発的に増えるようになります。そして、口がクサくなってしまうのです。

唾液の分泌を促すには?

口臭を抑えるには、唾液の分泌を盛んにすることが大切です。特に歯を磨いているのに直ぐに口がクサくなるという方は、唾液の分泌が減っているのかもしれません。唾液の分泌を促す方法はそれほどそれほど難しいことはないので、日頃から意識して実践するといいでしょう。

朝食を食べるようにする

唾液は自律神経の中でも副交感神経を刺激することで分泌が促されます。そのため、唾液の分泌量が低下している起床時に食べ物を食べることは、消化器系の働きを活発にして副交感神経を刺激するので、口臭予防になります。

よく噛む

よく噛むことは唾液の分泌を盛んにさせます。それに、ストレス解消効果もあると言われていますし、顎も発達するのでデコボコ歯並びを防ぎ、綺麗な歯並びにもなります。なので、できるだけ子供の頃から意識してよく噛む癖をつけたいですね。さらに、食事以外でもガムを噛んだりするのも効果的と言えます。

唾液腺を刺激する

唾液腺(耳下腺)唾液腺の刺激も効果的です。耳まぶたのやや前方で、奥歯のちょっと上あたりにある唾液腺(耳下腺)を刺激すると、サラサラした唾液の分泌を促すことができます。やり方は、指全体でやさしく押したり円を描くようにマッサージするだけなので簡単です。緊張した時や空腹時などにやれば、口内の乾燥を防ぐことができます。
参考唾液の分泌を促すツボで口臭予防

間違った歯磨きが歯周病や虫歯、口臭の原因に

現代では歯磨きを毎日していることが当たり前になりつつあります。しかし、それにも関わらず歯石の蓄積や歯周病疾患の方が多い傾向にあります。以下のグラフは平成23年に環境省が実施した歯科疾患実態調査の結果を表したものです。15歳~24歳であっても歯周ポケットや歯石の蓄積、プロービング後の出血がある人が7割を超えていることが分かると思います。

平成23年に環境省が実施した歯科疾患実態調査の結果

歯石はプラーク(歯垢)が蓄積して石灰化してできたものであり、正しい歯磨きをしていればプラークが残ることはありません。つまり、この結果から正しい歯磨きができている人が少ないという事が分かります。プラークは細菌と代謝物の集まりですし、歯石も細菌のたまり場です。それらが残っていれば口臭や歯肉炎、虫歯の原因になります。

正しい歯磨きは5分以上の時間が必要!

正しい歯磨きには最低5分程度の時間が必要です。これは学生の頃にプラークチェッカーという赤い液体や粒を口に含んで確認したことがある方は分かるかもしれません。赤色素を落とすのって結構大変でしたよね。

 

コマーシャルなどで歯磨き粉を歯ブラシいっぱいに使うのは明らかに間違っています。多くの歯磨きは清涼感が強いため、長時間磨くことはできません。しかも、強い清涼感によって実際は汚れが残っていても綺麗になったように感じてしまいます。これが口内に細菌を残し、歯肉炎や歯周病になりやすくしている要因と言えるでしょう。
参考歯磨き方法と歯磨き剤で予防・ケア

内臓からの口臭の原因

内臓からの口臭の原因は、主に肝臓や腸内環境の悪化、糖の代謝異常です。歯をしっかり磨いているのに口臭が強いのは体の中に原因があるかもしれません。

腸内環境と肝機能が口臭へ与える影響

肝臓は体内で発生したアンモニアなどの悪臭物質を分解していますが、肝機能が低下するとこの機能がうまくできなくなります。すると、体内で発生した悪臭物質が溜まり、血液に入り込み、その血液が呼吸器に届くことでクサい息として排出されてしまうのです。

 

そして、この悪臭物質を大量に発生させる要因に腸内環境の悪化があります。そのため、腸内環境の悪化によって悪臭物質が大量に発生すればそれだけ肝臓にも負荷をかけるということです。ですから、一番効果的な予防方法は、腸内環境を整えることなのです。

 

腸内環境を悪化させる原因や対策方法については以下の記事で紹介しています。
参考腸内環境が体臭と口臭に与える影響!腸内の汚れがニオイをつくる?

糖の代謝異常が甘酸っぱい口臭を引き起こす!

糖の代謝異常は血中にケトン体を増やして、甘酸っぱい口臭を引き起こします。糖は私たちのエネルギー源であり、生命維持のために必要なエネルギーは基本的に糖から作られています。

 

しかし、この糖の代謝がうまくいかなくなると脂肪を使った不完全代謝によってエネルギーを作り出さなくてはいけません。その結果、ケトン体が増え、それが甘酸っぱい口臭として放たれてしまうのです。

 

ケトン体が発生する原因は2つ考えられます。それは、糖尿病の場合と無理な炭水化物ダイエットや糖質制限ダイエットによって糖が不足している場合です。糖尿病になってしまった場合は仕方ありませんが、ダイエット法には十分注意が必要と言えるでしょう。
参考体からの危険信号!?甘いニオイがする体臭の原因とは?

病気や内臓疾患が口臭の原因になることも

病気が口臭の原因になることもあります。呼吸器や消化器などの疾患によって発生するので、改善には病気自体を治さなければニオイは消えません。例えば、胃炎や十二指腸潰瘍、逆流食道炎、癌、肝硬変などがあります。これらが原因の口臭を改善するには、病気や内臓疾患を治療をするしかありません。

 

これらの病気や疾患はストレスや過度な飲酒、食べ過ぎなど生活習慣の乱れによって引き起こされると言われています。なので、日頃からストレスを溜めないようにしたり、生活習慣を改善するなどして予防を心がけましょう。

 

また、いつもと違うニオイがしたりしておかしいと思ったら直ぐに病院で診てもらいましょう。
参考「こんな体臭は病気のサイン!病気特有のニオイに注意。」の詳細を見る