エクリン腺から発汗される汗について

2017年1月15日

汗とニオイに関係すること

エクリン腺とは

人間の汗腺にはアポクリン腺とエクリン腺があります。
「汗をかく」というのは、エクリン腺からの汗のことを指します。

エクリン腺とアポクリン腺と皮脂腺

エクリン腺は、真皮の深層部、皮下組織の上層部にあり、毛糸をくるくると巻いたような塊です。体全体に分布しており、なんと約400~500万個近くあるといわれています。エクリン腺から発汗される汗は、小粒なので効率的に熱を放熱できます。まさに体温調整に最適な汗なのです。

 

しかし、すべてのエクリン腺が活動している訳ではありません。実際に働いているのは半分程度といわれています。なぜ働かない汗腺がでてくるかというと、必要がなくなったからです。現代では、冷暖房によって体を快適な温度に保つことができます。すると、体の体温調整をそれほど必要としなくなるので、働かない汗腺が増えてしまうのです。働かない汗腺が増えれば体の代謝が低下します。代謝が低下すると、太りやすくなりますし、ダラダラとした悪い汗がでるようになります。この悪い汗は、ミネラルを多く含み、なかなか蒸発しないので体臭を強くします。

エクリン腺の汗の成分

水

エクリン腺からでる汗は99%が水であり、残りの1%でその他の成分を占めています。その他の成分でほとんどを占めているのが塩分(約0.7%)で、他にはカリウムやマグネシウム、カルシウム、鉄、重炭酸、亜鉛なども含まれています。このように汗には、体にとって大切なミネラルが含まれているのです。

 

このミネラルは大切な血漿の成分から取得しています。ですから、汗は便などの不要なものを出す排出物ではありません。体は体温調整のために、泣く泣く大切なミネラルを汗に含ませているのです。特にミネラルの中でもナトリウムは体にとってとっても大切な存在です。ナトリウムは、血液の浸透圧を調節するために使われます。この浸透圧によって体は水の出入りを調整できます。だから汗をかいたときは水だけでなくナトリウムなどのミネラルを摂取したほうがいいといわれているのです。

 

ただ、そのまますべてミネラルを汗として出しているわけではありません。ほとんどは汗が分泌されるまでの導管の部分で再吸収をして血管に返し、できるだけ出さないように節約しています。

 

しかし、あまりに大量な汗をかいた場合は別です。再吸収が追いつかず、ミネラルを大量に含んだまま出てしまいます。これはベタベタとした汗でよく言われる悪い汗というものです。大量の汗をかいた時もそうですが、他にも運動不足のときに出されます。ミネラルが豊富に含まれるという事は、栄養がたっぷりあるので体臭を発生させやすい汗といえるでしょう。体臭を抑えるには、この悪い汗を出さないでいい汗を出す体質にすることが大切です。

 

では、いい汗をかくにはどうすればいいのか?
興味がある方は、「エクリン腺から発汗される「いい汗」と「悪い汗」の違いについて」の解説をご覧ください。