男性の体臭が女性よりも強くなるワケ

2015年12月23日

汗とニオイに関係すること

男性の体臭が女性よりも強くなるワケ
汗臭さと言えば「男性」のイメージが強いと思います。このイメージがあるから「男臭い」という言葉ができたのかもしれません。しかし、女性も汗をかけば汗臭くなるのになぜこのような違いが生まれたのでしょうか?

 

実は、それにはちゃんとした理由があります。事実、男性のほうが女性よりも体臭がきつくなりやすいのです。

男性の体臭が強くなる理由

女性は男性よりも化粧や香水、デオドラント剤を付けることが多いので、ニオイが表面化されないということもあるでしょう。しかし、実際に男性はニオイを強くする要因がいくつかあります。それは、皮脂、汗の分泌量と成分が関係しています。

男性は皮脂分泌が女性よりも多い

男性は皮脂分泌が女性よりも多い

皮脂はバリア機能のようなもので、乾燥や外部刺激から肌を守るなど肌環境を維持しています。そのため、皮脂は無くてはならない大切な存在です。

 

しかし、皮脂の過剰な分泌は、体臭を強くします。汗臭さは、汗や垢などに含まれる栄養分を雑菌が食べ、それと共にニオイ物質が発生することで生まれます。そこに、皮脂が合わさることでよりニオイが強くなるのです。

 

この皮脂の分泌には、男性ホルモンが影響しています。睾丸(こうがん)で作られる男性ホルモンのテストステロンが皮膚に運ばれて酸素と反応すると、デハイドロテストステロンという物質に変化します。この物質が皮脂の分泌を活性化するのです。

 

また、男性ホルモンの分泌は男女ともにありますが、男性の方が圧倒的に多く、約10倍~20倍の差があると言われています。つまり、男性ホルモンが多いのは、女性よりも男性なので、皮脂分泌が活発となり、汗臭さが強くなるのです。

 

ただ、女性もストレスや睡眠不足、喫煙、食事制限のみの間違ったダイエットなどによってホルモンバランスが崩れると、皮脂の分泌が盛んになることもありますので、注意が必要と言えます。

 

特にストレスはあまり重要視されていませんが、体臭に大きな影響を与えます。体臭対策アイテムをいろいろ試しても効果がないのは、ストレス解消による体臭対策を検討した方がいいかもしれませんね。
ストレスが体臭に与える影響と対策方法

男性は女性よりも発汗量が多い

男性は女性よりも発汗量が多い
汗が多ければ体臭が強いとは一概に言えませんが、汗臭さの要因になります。(エクリン腺の)汗には少量ですが血漿の成分であるマグネシウムやカリウムなどのミネラルが含まれているので、細菌が繁殖して汗臭さの原因であるニオイ物質が作られるからです。なので、汗の発汗量が多ければ、臭くなる可能性は高くなると言えます。

 

そして、汗の発汗量は女性よりも男性の方が多い傾向になります。これは、女性に多く存在しているエストロゲンという女性ホルモンが関係しています。エストロゲンは、汗腺機能を制御する働きがあり、これによって汗の発汗が抑えられています。

 

したがって、このホルモンが減れば汗の発汗が活発になり、逆に多くなればあまり汗をかかなくなるのです。ですから、エストロゲンの減少が起きる更年期やストレスは、女性の多汗症を引き起こします。

男性の汗には「アンドロステノン」が含まれる

男性の汗には、アンドロステノンという成分が含まれており、この成分が女性を不快にする男性特有のニオイ原因と言われています。これを突き止めたのはライオン株式会社で、「男性の体臭は女性にとって不快である要因の解明」という論文で発表されました。

 

アンドロステノンは男特有のニオイを作りますが、汗や皮脂と混ざることでさらにニオイを強くする特性があります。そのため、男性が女性よりも体臭がキツくなるのは、このアンドロステノンの影響と言っても過言ではないでしょう。

 

アンドロステノンによる男性特有の体臭を抑えるには、杏仁エキスが有効です。なんと、杏仁エキスにはアンドロステノンの発生を抑制する働きがあるのです。

 

アンドロステノンは、汗腺から分泌されたときはアンドロステノン硫酸塩というほとんどニオイがない物質で分泌されます。しかし、それが細菌によって分解されることで、強い匂いを放ちます。この細菌によるアンドロステノン硫酸塩の分解を抑制する作用が、杏仁エキスにはあると言われているのです。

 

なので、男臭さを抑えたいのであれば、杏仁エキス入りのアイテムに注目するといいと思います。

いい汗をかいて汗臭さ対策を!

汗をかけば直接体臭に結びつくという訳ではありません。いくら汗をかいてもニオイが強くならない人もいますし、逆に少しかいただけでも強烈なニオイを放つ人もいます。この違いは汗の質の違いです。

 

実は、汗には良い汗と悪い汗があります。良い汗はニオイを作らない汗で、悪い汗はその逆です。

 

悪い汗は発汗時に血漿成分の再吸収がされていないので、栄養豊富でベトベトしていて蒸発しにくく、すぐに臭いニオイを発生させます。一方、良い汗はサラサラとしていてほとんどが水分なので、直ぐに蒸発し、ニオイをほとんど作り出しません。

 

いい汗は、普段から汗をかいて機能を鍛えることで発汗されるようになります。逆に、運動不足やクーラーの使いすぎなどによって汗腺を使わないでいると、悪い汗をかくようになります。スポーツマンの汗は爽やかで、運動不足の人の汗は臭いというイメージは、あながち間違っていないのです。

 

ですから、良い汗をかくように普段から適度な運動汗腺トレーニングなどをして汗腺を鍛えてあげましょう!それが、体臭予防につながるのです。

皮脂の酸化を抑えるには抗酸化物質を摂り入れる

皮脂が原因となる皮脂系の体臭は、皮脂を多くしてしまう要因を取り除くことと皮脂の酸化を抑えることが予防になります。

 

ですから、皮脂の分泌を多くしてしまう飲酒や喫煙、肉類を中心とした食生活、過度なストレス、ストレスの蓄積は避けましょう。普段から、規則正しい生活やバランスが取れた食事、ストレス発散をして体臭が強くなる要因を減らすことが大切です。

 

皮脂の酸化を抑えるには、ビタミンEやビタミンC、ポリフェノールなどの抗酸化物質の摂取が有効です。特に、加齢臭の原因物質ノネナールは、皮脂が過酸化脂質によって酸化されることで発生しますし、体内の抗酸化機能は年齢とともにどんどん低下するので、積極的に摂り入れた方がいいでしょう。
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