体表面で発生する体臭の主な原因とは?

2018年4月21日

あらゆる体臭に関係すること

体臭の原因は汗が臭いと考えている方も多いのではないでしょうか?
しかし、基本的に発汗した時は汗自体に臭いはありません。

体表面で発生する体臭の主な原因とは?

ではどのようにしてニオイが発生するのかというと、汗や皮脂、皮脂の成分が酸化したり雑菌などによって分解されるからです。これによってニオイ物質が発生して体臭が臭くなるのです。

 

ここではこのニオイ物質が発生する仕組みから、汗の種類や皮脂によって発生するニオイ物質の違いを解説します。

体表面の体臭に共通しているニオイ物質が発生する仕組み

汗をかいてニオイ物質が発生するのは、皮膚上の常在菌よりも雑菌が多くなってしまうからです。

 

健康な皮膚上には、「表皮ブドウ球菌」という良い働きをする常在菌がいます。常在菌は皮脂腺から分泌される皮脂と汗腺からでた汗を食べて良い香りの元となる脂肪酸に分解してくます。

常在菌は肌環境を守ってくれる大切な免疫のようなもの

常在菌は肌環境を守ってくれる大切な免疫のようなものです。そのお陰であらゆるところに存在する雑菌や真菌(カビ)などの悪い菌から肌を守ってくれています。

 

しかも肌を弱酸性に保つ働きもしてくれるので、黄色ブドウ球菌などの雑菌の繁殖を防いでくれているのです。

 

しかし、雑菌が常在菌よりも多くなるとニオイ物質が多くなって臭くなります。雑菌が皮脂や汗を食べたときに出されるニオイ物質の脂肪酸や、アンモニアやインドールなどは悪臭物質です。

 

これこそ不快なニオイを発生する体臭の正体なのです。

原因の違いによる3つの体臭

体表面で発生する体臭は、汗の種類によってニオイの種類や程度が変わってきます。つまり汗腺によって異なってくるということですね。

エクリン腺が原因の体臭

エクリン腺は、生まれたときからほぼ全身に分布している汗腺です。そしてこの汗腺からの発汗は、3つに分類されます。

  • 体温調整をするとき(温熱性発汗)
  • 緊張したとき(精神性発汗)
  • 辛いものを食べたとき(味覚性発汗)

エクリン線から分泌される汗は日常生活をする中で多くの場面で発汗されており、通常汗をかいたというほとんどがエクリン線から分泌される汗と言えます。

 

この汗の成分は、99%が水分で、残りは塩分やマグネシウム、カリウムなどのミネラルです。そのため発汗されて直ぐは基本的には無臭なので、時間を置かずにタオルで拭き取れば臭いません。

 

しかし、放置してしまうと汗の中で雑菌が繁殖してしまい、雑菌が増えると共に強い臭を放つようになります。これが汗臭さになります。

アポクリン腺が原因の体臭

アポクリン腺が原因の体臭
アポクリン腺は、思春期に発達し、ワキの下、乳首、陰部付近などの特定の部位に分布しており、ワキガの発生源といわれています。元々はフェロモンの役割があり、人間が進化するに伴って減少していったと言われています。

 

このアポクリン腺から出される汗は、蛍光を発するにごった液体で、主成分は水であり、汗腺の中にある状態では臭いを放ちません。しかし、皮脂腺から分泌される脂肪酸と交じり合うことで雑菌が繁殖し、あのワキガ特有の臭いを発生させるといわれています。

 

このアポクリン腺の数には個人差があり、多いほどワキガが強い傾向にあります。ワキガは体臭の原因が特定が分かり易いので、現在では正しい治療法によって完全治癒が可能な体臭と言われていますね。

皮脂腺が原因の体臭

皮脂腺は手掌、足底を除いたほぼ全身に分布しています。皮脂腺からでる皮脂は、肌を脂で被い、乾燥から肌を守ったり、外部からの細菌の侵入を防いでくれたりと、とっても大切な存在です。

 

しかし、洗いすぎやアルカリ性の汗をかいたりして皮膚表面のバランスが崩れると、皮脂が上手く働かなくなり、雑菌の繁殖が促され、体臭が強くなってしまいます。

 

また皮脂には「脂肪酸」が含まれており、これが空気と触れ合ったりなどして酸化すると過酸化脂質に変化します。この過酸化脂質は不快な臭いを放ち、ニオイの元となります。

過酸化脂質は連鎖的に反応してニオイ物質を発生

しかも、過酸化脂質は一度できると連鎖的に別の脂肪酸と酸化する性質があるので、連鎖的に酸化反応が繰り返されて過酸化脂質がどんどん増やし、強い体臭を発生させるのです。

 

皮脂腺が元となる体臭は、体質や生活習慣、ストレスなどが影響しており、加齢臭やストレス臭などが該当します。ただ、加齢臭は特殊で、皮脂腺の中で脂肪酸と過酸化脂質が反応してノネナール(ニオイ物質)が発生しています。