加齢臭の発生メカニズム

2016年4月9日

加齢臭

加齢臭はわきがと同じくらい強いニオイが特徴の体臭です。しかも加齢臭は男女関係なく誰でも加齢と共にニオイを放つようになります。特に加齢臭の場合はその発生原理から、普通の体臭とは違った対策が必要です。

加齢臭の発生メカニズム

そのため、しっかりと加齢臭の発生メカニズムと特徴を理解することが効果的に予防できるかそうでないかの差になるといっても過言ではないでしょう。

 

ここでは、加齢臭の特徴や発生メカニズム、汗臭さの違いなどについて解説します。

加齢臭とは?

汗臭さやワキガなどは年齢に関係なく誰でも放つ体臭ですが、加齢臭は違います。

 

加齢臭は若い人にはなく、その名の通り30代以降の中年以降に現れる特有のニオイです。若い人は汗臭さ特有の酸っぱいようなニオイですが、中高年以降の加齢臭は汗臭さの中に古臭い油のようなニオイが混じるのです。

 

また、加齢臭というと男性のイメージが定着していますが、男女差はありません。女性であっても加齢臭は放ちます。なので、男女関係なく予防は必要と言えるでしょう。

加齢臭の発生メカニズムとは?

私たちの体には、皮膚に潤いを与える役割をしてくれる皮脂腺があります。年齢を重ねると、この皮脂腺の中に9ヘキサデセン酸という脂肪酸と過酸化脂質が増えます。

 

この過酸化脂質は、生活習慣病であるがんや動脈硬化などを引き起こす有害な物質です。しかも細胞を酸化させて活性酸素やフリーラジカルを作り、また新たに過酸化脂質を発生させます。

 

この過酸化脂質が皮脂腺の中でパルミトオイレン酸を酸化・分解して「ノネナール」という物質ができるのです。このノネナールこそが加齢臭のニオイ原因物質です。

なぜ加齢臭と汗臭さのニオイは違うのか?

加齢臭と汗臭さが異なるニオイになるのは、ニオイ発生メカニズムの違いにあります。若い人は新陳代謝が活発なので、皮膚の垢が多く、汗をよくかきます。

 

そのため、汗と皮膚の垢が皮脂腺から分泌される皮脂と混ざり、雑菌などによって酸化・分解されると、イソ吉草酸などのニオイ原因物質が生じます。このニオイ原因物質達が汗臭さのニオイを放ちます。

 

一方、中年以降になると新陳代謝が衰え、汗や皮膚の垢が少なくなり、汗臭さのニオイは若い頃よりも減ります。そのため、汗臭さは若い頃よりも軽減します。しかし、その代わりに皮脂腺から分泌される皮脂の成分が「ノネナール」に変わるのです。

 

このように加齢臭は汗ではなく、皮脂の酸化によるものです。一方、汗臭さは汗や皮膚の垢、皮脂が混じったものが、雑菌によって酸化・分解されることで発生します。

 

この違いが、若い人の汗臭さと加齢臭のニオイが異なる理由です。そのため、加齢臭の体臭対策は、汗臭さのそれよりも単純ではないと言えるでしょう。

加齢臭の中でも年齢によって違う

実は、加齢臭の原因は、ノネナールだけではありません。30代の加齢臭は「ペラルゴン酸」という物質が原因となります。ノネナールは40代以降から発生すると言われています。

 

そのため、30代と40代以降で加齢臭のニオイが異なります。30代は皮脂の分泌がピークであることもあり、油っぽいニオイが強いのが特徴的で、古い食用油のようなムッとしたニオイと言われています。

 

一方、40代以降は青臭いチーズや古臭いポマードのようなニオイと言われています。このように同じ加齢臭と言っても年代によって違いがあるのです。

加齢臭に男女差はあるのか?

加齢臭と言うと「オヤジ臭い」というイメージがあると思いますが、実は女性も中高年になれば、人によって強弱はありますが加齢臭を放ちます。それは、加齢臭の発生メカニズムからして明らかです。

 

男性の中にはオヤジっぽい態度をする人がいます。これでは臭いがそれほどなくてもイメージによる臭いを強くしてしまいます。例え臭いがそれほど強くなくてもオヤジっぽい態度がオヤジ臭というイメージ臭を作るのです。

 

女性があまり加齢臭のイメージがないのは、男性の方が女性よりも皮脂分泌が盛んであることも影響していますが、ニオイが表に出にくいからといえます。

 

女性は身だしなみや清潔さに気を使っています。同じ服を洗わずに着ることは少ないでしょうし、化粧をすれば香りがあります。香水やデオドラントも男性よりも多く使う傾向があります。そのため、見た目からも臭いを感じないのです。

 

ですから、加齢臭に男女差はありません。ケアは男女関係なくすべきだと言えます。